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アメリカと日本じゃ設計思想が違いすぎる 

キモイ犬型ロボット、ビッグドッグを開発したことで有名なアメリカの企業ボストン・ダイナミクスがまたキモイロボットを作ったと聞いて早速動画を見てみましたよ。


ビッグドッグの技術を応用してるそうです。すごすぎワロタ。日本のロボットと比べて動きが別次元。動歩行をしてるし、重心がほとんどブレてない。妙に腰を振りながら歩く従来のロボットとはまるで違う。こんだけ足が小さければ不安定になるはずなのに、そんな素振りも見せず結構なスピードで歩いている。つま先で地面を蹴ってかかとで接地するという人間らしい動きを実現するために、股関節の構造が人間離れしてる点にも注目。
ビッグドッグの時も思ったけど、例えばアシモとは設計思想の時点でまるっきり別物なんだよなぁ。この差はいかんともしがたい。

人間は、外界の情報を感覚器を通して得た情報を、脳で知覚してから体の動きにフィードバックさせるという段階を踏んでいるわけだが、アシモなんかはこれに倣った処理をさせているため、想定外の出来事が起きると何もできなくなってしまうそうだ。例えばステージを一周するという動作をさせる時に、なにかの拍子に少しでもコースを外れてしまうと身動きが取れなくなってしまうと聞いたことがある。今は改善されてるかも知れんが。(←この問題は「フレーム問題」と呼ばれAIの開発においてとても大きな課題になっております)
これに対してビッグドッグは、複雑な処理をしない代わりに、センサーで拾った情報に対して反射的に反応しているだけなので、いきなり横っ腹を蹴られても、氷で滑っても全然平気なんだと思う(あくまでオレの予想)。人間みたいに感覚器と脳の関係を作ってないからあんな動きが可能なんじゃないか。(この辺の事に関しては「ブルックスの知能ロボット論」を読むべし。)
アイロボット社の全自動掃除機のルンバなんかはまさにそういう思想の下で開発されたものだし、アメリカのロボット開発の流れ的に今後その手の超反応ロボが増えるんじゃなかろうか。

今回の人型ロボットにしても関節の考え方なんかまるっきり違うよね。必ずしも人型にこだわってなくて、その分思い切った形してる(やっぱり軍での運用を前提にしてるんだろうか。その場合、どういった用途になるのか非常に興味がある)。

介助用という名目のもとパワードスーツ「HAL」を開発した筑波大学。



一方、軍での運用を考慮してパワードスーツを開発したアメリカの企業。


この違いをどう解釈したらいいんだろうか。
使用目的が、求める性能の足枷になっている節もあると思うんだ。あと日本人は不安要素を残すのを恐れてガチガチな物を作りがちなのよね。そこが欠点と言えば欠点だし美点でもあるんだわな。その結果として産総研のアレみたいなのが出てくるんだから、その点やっぱり日本の研究者は変態なんだと思う。

一概にどちらが良いとは言えないけど、国内のロボット開発(工業用以外)がネタ的な扱いしか受けないのは、その先の用途が基本的に対人用だからだろう。戦場で使うために作られたタフなツール然としたものより、ハード的にもソフト的にも官能的な機能を優先するのはそのせいだ。

これだけ国外の研究者と思想面でのすれ違いがあるんだから、日本のロボット開発は今の独自路線のまま行った方が面白い事になる気はしている。その結果大幅に遅れをとる恐れはあるが。
幸い日本ではロボットと宗教の問題が他国に比べて希薄なので(キリスト教が国教ならロボット開発は今ほど活発じゃないと思う)、生活の場にヒューマノイドが入り込む土壌は先天的に持ち合わせているし、ハードの研究と併行してロボットと人との関わり合いについても研究を進めるべきで、そのための啓蒙活動も今後ますます必要になってくるだろうと思う。なんだかんだでアトムの世界に今一番近い国なんだなぁ。鎖国したらどうなるんだろうか。

参考までにこいつを読んでも面白いかと。
生物的な知覚反応をするロボットをめざす『バイオミメティックス』

どうでもいいけど2010年って響きが未来的だよね。2010年と2009年とではかなり未来感にギャップがあると思う。2000年代がついに2桁に突入しようとしている。それから90年は桁が変わることはないんだから、オレ達はすごく貴重な瞬間を体験することになるわけだ。しかも20世紀から21世紀の変わり目まで体験しているわけだし、この年代に生きてる人は色々と美味しすぎるんでないかい。

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