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古屋兎丸「ライチ・光クラブ」 

古屋兎丸(ふるや うさまる)の漫画に触れるのはこれで二度目だ。

調べてみると、高校時代に本屋で見かけて、帯のコメントのあまりのバカらしさに笑うも結局買わなかった「π」を描いてたりしててビックリした。

受験期に「プラスチック・ガール」を買って初めて古屋ワールドに触れた。

そして今回の「ライチ・光クラブ」である。
いやはや、とんでもない才能だ。


オレは意味のない残酷な描写が嫌いです。
「血を描いておけばとりあえず間が持つだろ」みたいな漫画が大嫌いです。
ただモラルに欠けてるだけでは美しくない。

ただ暴力的なだけでストーリーを丸投げするなんてもってのほか。
ただし甘美といえる次元にまで暴力を高められるならば話は別。
それができなければただ汚いだけだ。
そういう漫画が増えてることに対してすごく違和感があります。

中学くらいの頃から「ヘルシング」とか「魔人」とか「BLAME!」とか「甲殻機動隊」とか「殺し屋1」とかその他諸々の暴力漫画を読んでるから暴力描写にはそれなりに免疫があります。
暴力的な漫画だけしか読まないような狂った時期があったんです。
だからこそオレは言う。

でだ、前置きが長くなりましたけど「ライチ・光クラブ」ですよ。

いや~、これはいいよ。
美少年で薔薇だとか、美少女とロボットとの愛にも似た感情の絡み合いだとか、友情と憎しみだとか、絶対的な存在に対する崇拝だとか、野心だとか、なんかもう情報量がとにかく多い!

その上で行使される圧倒的な暴力!これはすごくいいぞ!
もう一度言う!これはすごくいい!

”筋繊維”の一本一本まで執拗に描く描写力に感服。
そう、古屋兎丸の画力が半端じゃないんだ!
それは「プラスチック・ガール」を読んだ頃から分かってたことなんだけども。

もともと「東京グランギニョル」という劇団の作品を原案にしているため、ストーリーの軸はしっかりしてます。
最後まで飽きさせません。

内部崩壊していく様が圧巻。
ラストには思わず唸ってしまいました。

みんな殺して自分も死んでハイおしまいね、っていう適当なラストの漫画が巷に溢れる中で、構成の必然としてそれがキチンと成立しているあたりに才能を感じる。

残酷なシーンが苦手な人は多分気持ち悪くなると思う。
ただし作家になりたい奴は絶対読むべき。
ストーリー構成とテーマが本当に良くできています。
悪いけど大絶賛しちゃうぞ!!少年でガチホモだけどな!!

それからあとがきでとても良いことを言ってるのでこちらも一読の価値あり。

「価値観の基準」。
はい、確かにアナタはオレの価値観の基準となりました。

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