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今も昔も映画は世を写すそうです 

最近観た映画の感想でも。


「地球が静止する日」
「地球の静止する日」
前者が公開中のキアヌ・リーブス主演のもので、後者がその元ネタの映画。タイトルで「が」と「の」が違うだけかと思ってわざわざ映画館まで観に行った結果がこれだよ!この・・・・この新旧の差はなんだ・・・!

いやね、キアヌは個人的に大好きなんだよ。ネクタイが風で煽られてめくれてるのにカッコよく見えるのってこの人くらいのもんでしょ。マトリックス以来似たような役ばかりで可哀想だけども。

宇宙人の解釈が新旧でずいぶん違うのよね。旧の方は知的で優しいのに、新の方は容赦ないからね。最後通達にしてももうちょっとあるだろ。 

旧作が冷戦時代の映画という事もあり、メッセージ性の強いストーリー重視のものになっているのに対して、新作の方は・・・うん。
CGの出来はそこそこ良かったと思います。冒頭の光の球の出現シーンは、戦意喪失するには十分すぎる異様な迫力があったけど、開始早々超越者が出現するというその後の展開が不安になるようなのはご勘弁願いたい。その不安もきっちり当たっちゃうしさ。最後まで全然盛り上がることなくなんとなーく終わっちゃったよ。

ターンA風に要約すると、スリムなシルバースモーが月光蝶システムを発動させて人類と文明を滅ぼそうするんだけど、家族愛に感化されたキアヌがそれを止めておしまい、という話ですよ。
予算がないならないなりにもうちょっとなんとかしろよ!家族愛が知りたければターミネーター2でも観ればいいじゃん!妙なエコ要素とかイライラするレベル。

対して旧作の方はとても素晴らしい作品だったので、これはもう是非色んな人が見ればいいと思います。名作だよ。学校の図書館で見たのだけど、司書のおじちゃん曰く「冷戦の時代には良い作品が多く作られてる」との事。いいことを聞いた。


「キングダム」
正月中に兄がダークナイトと一緒に買ってきたDVD。
ごろごろしながら観てたのであんまり内容覚えてません。とにかく細部のリアリティを感じたというのと、中盤あたりがだるくて眠くなるというのが主な印象です。

冒頭の中東を巡る各国の背景などをダイジェスト風に説明しているのが、この映画を観る上でとてもいい助けになっているように思う。現代のアメリカと中東のこんがらがった関係をどちら側にも偏らずに中立的に描いているのは賞賛に値する。ハリウッドがそれをやることの意義は大きい。
しかし非常に疲れる映画である。これとダークナイトのダブルコンボでとんだ正月になってしまった。


「ダークナイト」
面白かったなこれ。長いけど。
自分自身の存在理由の矛盾に苦しむバットマンの姿は、また新しいバットマン像を作り出していたように思う。特にアメコミヒーローの場合、大抵の場合なにかしらの悲しみや矛盾を孕んでいるものだけど、バットマンの信じる正義がいかに脆い場所に立っているかということが曝け出されてしまう。敵味方関係なく、周囲のあらゆる状況がバットマンを徹底的に追い詰めフルボッコにするのでそういう趣味の人は涙を流して悦んだりするそうです。しないそうです。

それと映像の美しさが尋常じゃないので、そっちも必見。


「透明人間」
1954年の東宝の作品。これまた古いね。古いけどなかなか面白かったですよ。スタッフに円谷英二がいたりします。

透明人間である主人公に対して、目の見えない少女というキャラクターを据えたのはいい選択だと思います。ただそれを上手く使いきれてない印象が残りました。もっと盲目の少女っていう感情移入しやすいキャラクターを動かすべきだ。
日本にとって戦争がまだ身近なものだった時代の作品だけに、ストーリーには反戦のメッセージが多く散りばめられています。両親を戦争で失った少女、軍によって体を透明にされてしまった主人公など日常会話の中に戦争というキーワードがちらほらしている。現代の日本ではとても考えられない状況だ。

ラストシーンが石油タンクの上で格闘するというものなのだけど、それがやたら格好よくて、炎上するタンクをバックに最後の死闘を繰り広げるという非常に印象的な場面になっていた。良いシーン。

CGもないような時代の特撮はいいね。細かいところで工夫が見える。同じシーンを今の技術でやってしまえば何も驚きも生まれない事が分かりきってるので、むしろそういう撮影の工夫も鑑賞すべきところとして考えてしまっていいと思います。
逆にいえば、ほとんど魔法のような現代のCGの技術にはそういう鑑賞の仕方ができない、という意味でもある。透明人間なんて題材を今やったって何も面白くないもんなぁ。
時代や技術によって扱われる題材って変わるもんなんだなぁ、と思い至ったところで今日のところはお開きとさせて頂きます。

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