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電柱記 

待ちに待っていた電柱工事が、本日執り行われました。
オレは自宅の和室にPCとスケッチパッドとコピックを持ち込んで陣取り、手元は課題をやりながら目はニコニコを見つつ、時折カーテン越しに工事の様子を観察しておりました。
電柱を竹に見立てて七夕気分というのは無理がありますかそうですか。

土建屋さんが現場入りしたのは午前10時頃。湿度気温共にガンガン上昇する時間帯に来てくれました。お疲れ様です。よろしくお願いします。

警備員のバイトをしていた時に、工事現場を記録することは結構気を遣う事らしいというのを感じたので、許可なく撮影する事は自重し、その代わりザックリとスケッチしたので工事の様子をそれなりに伝えてみようと思う。

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まず何をやるのかなと見ていたら、おもむろにハンマーでコンクリートを割り始めたからビックリした。想像していた以上に豪快である。

現場には5~6人くらいの人が来ていたのだけど、電柱の周りで作業しているのはそのうち3~4人程度だった。車両の運転以外に必要な人員なら、スペース的にそれくらいが妥当という事なのだろう。

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なんかドゴドゴやってるんですよ。
ちょうどオレのいる位置から見えない角度で作業していたので、手元が見えずに悔しかった。どんな機械を使っているんだろう。気になる。
気になるなら自分が移動すればいいじゃない、という発想はありません。オレは、動かない。山の如し。動かない。定点観測って言えば耳障りも良さそうだね。

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ドゴドゴやってた根元にボルトクリッパー(ワイヤーを切るハサミみたいなもの)に似た何かを突き刺したまま、塀に上って電柱に水をかけ始めた。水をかけてるところは車庫の屋根に隠れて見えなかったので、なんで水をかけてるのか、塀に上って何をしているのかといった事が全く不明だった。おのれ!嫌がらせか!

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と、次の瞬間!
あろうことか途中で切られた電柱がワイヤーに吊られて降りてきたではないか!

つまり水をかけていたのは、電ノコとコンクリートの摩擦熱を抑えるためだったのだ。
しかし電柱を切るとは・・・。完全に予想外だった。後から訊いたら、普通は切らずに抜くそうで、今回は電線が邪魔になったためこんな措置をとったそうです。なんにせよビックリした。

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そして着々と電柱を引き抜く準備が進められていくわけです。
ユニックが動き出してフックが用意されました。

電柱が見る見る乾いていっていたので、外は相当暑かったようです。30℃くらいあったんじゃないか。

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ちょっと目を離した隙に電柱が粘土色に!
と思ったら地中に埋まっていた部分が露わになっただけでした。結構あっさり抜けるものなのね。
この状況を理解するのに2分くらいかかったのはここだけの秘密。自分の観察力のなさに絶望した。しかしどんどんスケッチが雑になるね。スケッチというよりほとんど想像図とか概念図に近い。

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ゆっくりとユニックで引き抜かれる電柱をぼんやりと眺めていた。
電柱の自重がかかる場所だけに、底面には土が貼り付いていた。30年以上もこの土を圧縮し続けいた事を考えれば結構すごい光景のはずなんだが、目の前で起きている出来事を見慣れていないせいかこれと言った感想が出てこない。「おー」とも「すげー」とも言わずただ見つめるのみ。こんなもんなのかぁ。

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昼ご飯を食べたらもう工事が終わっていた。業者さんも既にほとんど撤収済み。
この時点で、工事の方法がオレの想像していたものと根本的に違うものだった事にようやく気付いた。

オレが想像していたのは、
①古い電柱の横に新しい電柱を建てて電線を移す
②古い電柱を抜く
③新しい電柱を移し替える

だったのだけど実際は、
①古い電柱の横に一時的に電線などを繋いでおく仮の電柱を建てる
②古い電柱を抜く
③新しい電柱を建てる
④仮の電柱から新しい電柱に電線などを移す

だったんですよ・・・。だから写真の右の方に写っている電柱は、今回新しく建てられた電柱ということになるんです。オレが予想していた方法じゃ色々と無理があるよね。実際の工事じゃ確実で安全な方法をとるために電柱を切ったりするんだから、これくらいの事は当然するんです。自分の認識不足でした。

今後は、新しい電柱を支えるコンクリートが固まるのを待ってから、NTTと電気会社の人がそれぞれ別々に作業しに来るらしく、あと一月くらいはこの状態のままなんだそうだ。もうしばらく連立電柱のある光景を見ていられる。特に新しいコンクリートって真っ白で綺麗だから好きなのよね。

これから30年くらいこの電柱はここに立ち続けることを思うとなかなか感慨深いね。
きっと全国レベルで考えるなら、どこかしらで毎日のように電柱のメンテナンスがされてんだろう。何も特別なことじゃないはずなんだよね。電柱の数なんてそれこそ数え切れないくらいあるだろうに、なのにどうしてこうも珍しい気がするんだろう。そう思うのはオレだけか。

まぁなんにせよだ。この暑い中集中して作業をしていた業者さんには本当に頭が下がる思いだ。ミスもなく手早く済ませる手際の良さはやっぱりプロだよ。すげえ。

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